本みりんQ&A(よくあるご質問と答え・みりん編)
本みりん、みりん風調味料、みりんタイプ調味料(発酵調味料)
- 本みりんと「みりん風調味料」の違いが分かりません。
本みりんはお料理に照りやツヤ、砂糖とは違ったまろやかな甘みを加える酒類調味料です。アルコール分があるため、肉や魚の臭み消しや煮物調理時の煮崩れ防止、味を浸み込みやすくする等、お料理の上で様々な効果があります。通常、「みりん」というと、この「本みりん」を指します。
一方、みりん風調味料は水飴やぶどう糖といった糖類を加えて「みりん風味に仕上げた」調味料です。アルコール分は1%未満であるため酒税の対象とならず、比較的安価に購入できます。
- 本みりんと「みりんタイプ調味料」の違いが分かりません。
みりんタイプ調味料は、アルコール分を含むものの飲用不可なレベルまで塩を加えたみりん風調味料です。発酵調味料や加塩みりんとも言われます。
肉・魚などの臭みを取ったり、味を浸み込みやすくなる等のアルコール効果を有したまま、「酒類」ではないので酒税がかからず、その分安価に販売されています。
アルコール分が含まれるということで、使い方は本みりんと似てきますが、上述の通りみりんタイプ調味料には塩分が含まれているため、味付けの際は塩気の調整が必要です。
本みりんと保命酒の関係
- 保命酒とみりんの関連は?
保命酒はみりんの中に16種類のハーブを漬け込んで作るお酒(リキュール)です。
ということで、保命酒を作るためにはみりんが必要となります。
- 鞆の浦でよく見かける保命酒の粕って、みりんの粕ですか?
はい、みりん粕です。
- 鞆の浦には岡本亀太郎本店以外の本みりんがありますか?
はい、ございます。保命酒の蔵元は岡本亀太郎本店を含めて4社あります。各社とも、飲みやすい保命酒を作るためのベースとなる良質なみりん造りにこだわられておられます。使い比べてみるのも楽しみの一つです。
本みりん商品について
- ミツボシ本みりんと純米仕込本みりん「岡本亀太郎」は何が違いますか。
蔵元である岡本亀太郎本店いわく「ミツボシ本みりんは、日頃のお料理にも使いやすいように敢えて加水して糖類(でん粉を酵素で糖化したもの)で引き伸ばした本みりん」です。
一方で純米仕込本みりん「岡本亀太郎」は「国産米・国産麹を100%使用で添加物ゼロ、蔵元の本みりん醸造技術の集大成であり、社名そのものを冠したほど作り手の自信がみなぎる最高品質の本みりん」です。
純米仕込本みりんはミツボシ本みりんよりさらに濃厚で、お料理に使う際には通常のレシピのおよそ3分の1程度で充分にその効果を発揮します。
お値段的には日本国内に存在する本みりんの中でも「上の中」程度にやや高価ですが、コストパフォーマンスで考えると実はとても優秀な本みりんです。
- ミツボシ本みりんのおためしサイズはありますか?
ペットボトルの500mlサイズがございます。当店では「ミツボシ本みりん500ml ×3本セット」として販売しております。いきなり3本は多いといった場合、ご周囲の方々と分け合ってお試しいただければ幸いです。
- ミツボシ本みりんはどこで購入できますか?
保命酒蔵元(鞆の浦・岡本亀太郎本店)はもちろん、福山市内の酒類取扱いお土産店の他、当店でもお求めいただけます。
- 本みりんを使ったおすすめ料理はありますか?
煮物や照り焼きなどの和食はもちろんのこと、出汁巻き卵のようなシンプルなお料理が一番よく風味を感じられるかもしれません。ただ、調味料としてのみりんは和食洋食問わずお料理全般にお使いいただけますので、砂糖や塩、醤油などと同じく、いつも手元に常備してある調味料としてご利用いただけますと嬉しいです。
- 料理の時、本みりんはどのタイミングで(順番で)入れるのが良いですか。
調味料の「さしすせそ」という言葉があります。お料理の際の味付け、風味付けは「さしすせそ」の順番で入れると良いとされています。
- 「さ」・・・砂糖
- 「し」・・・塩
- 「す」・・・酢
- 「せ」・・・醤油(しょうゆ)
- 「そ」・・・味噌(みそ)
上記の通り、みりんは「料理のさしすせそ」に含まれていません。そこで「本みりん」の入れるタイミング(順番)ですが、本みりんはアルコール分を含むため、大抵のお料理では加熱によりアルコール分を飛ばす必要があります。そのため、みりんは早めに入れます。「さ」のお砂糖を入れる前に入れてください。
もう少し丁寧に言うと、本みりんや砂糖には食材を柔らかくする(味を浸透させやすくする)という働きがあります。この点からも、早めに入れた方が味が良く浸みる(付く)ようになります。
※一方、みりん風調味料はアルコール分がほぼありませんので、醤油・味噌による風味付けの後に入れる、という形になります。同様の理屈で、アルコール分のある加塩みりん(みりんタイプ調味料)は本みりんと同じく一番先、となります。
- 本みりんがあれば、みりん風調味料などは必要ないですか?
本来、必要はありません。が、前述の通りアルコール分を含まないみりん風調味料などはお料理の種類やその料理を召し上がる方の年齢・嗜好によって使い分けている方もおられます。
- 料理店に勤めるプロの料理人なら、本みりん一択ですか?
おそらくそのケースが多いかと思います。ただし、用途やお客様、食材にかけられる予算等の理由によって本みりんの代用品を使い分けておられるお店もあるかと思いますので、一概には申し上げられません。
- 本みりんの賞味期限はどれくらいですか?
当店で取り扱う岡本亀太郎本店の本みりん商品はすべて、製造から1年半の賞味期限を設けています。※お届けする商品については弊社の在庫状況の関係上、賞味期限が若干短くなっております。予めご了承ください。
- 開封後の本みりんの保存方法を教えてください。
日光が当たらない冷暗所で常温保存をおすすめします。冷蔵庫での保存は避けてください(糖分が結晶化するため)。
- 賞味期限の切れた本みりんはいつまで使えますか。
保存状態にもよりますので何ともお答えできません。出来る限り賞味期限内でのご使用をおすすめいたします。