備後しまなみの特産物・名産物
ぶどう
福山市沼隈町の名産物であるぶどうは通称「沼隈ぶどう」として全国のぶどうファンを年々着実に増やしています。
沼隈町でぶどう栽培が本格化したのは昭和30年前半。共有林を開墾して作った八日谷樹園地は、広さ42.5ヘクタール、総工費四十億円ほどの費用をかけて作られたといわれています。
(画像:福山市沼隈町産「ぶどう」)
保命酒
保命酒は、鞆の浦で江戸時代から作られ続けてきた薬味酒です。
長い歴史の中で生まれたエピソードも多く、黒船ペリー来航の際に饗宴で振舞われたという史実、福沢諭吉がお見舞いの手土産として使用したという史実等、話題性に事欠かない伝統酒です。
(画像:福山市産「保命酒」と保命酒蔵元店内風景)
くわい
くわいは広島県福山市の名産品です。同市はくわいの生産量日本一を誇ります。
水田栽培される野菜の一種であるくわいはホクホクとした芋の食感で、甘い食味の中に独特のほろ苦さがあるのが特徴です。
実から立派な芽が伸びるその形から「食べると芽が出る」縁起物として親しまれています。
(画像:福山市産くわいと、くわい収穫風景)
ねぶと(テンジクダイ)
ねぶとは「テンジクダイ」の別名であり、瀬戸内海で獲れる小魚です。
頭の部分に「耳石(じせき)」と呼ばれる石のように固い部分があり、通常は頭部を取って調理されます。唐揚げや南蛮漬け(酢漬け)で食べると大変に美味です。
(画像:瀬戸内海産「ねぶと」)
ちりめん
ちりめんとは、イワシ類の稚魚である「シラス」を熱処理後、干して乾燥させたものです。ちりめん、ちりめんじゃこなど地域によって様々な呼び名があります。福山市産では走島(はしりじま)のちりめんが有名です。
(画像:福山市走島産「ちりめん」)
レモン
広島県はレモンの生産量が日本一です。
広島のレモン栽培は明治期に呉市大長地区で始まったとされています。大長地区は現在でもミカンなど柑橘類の栽培で有名です。
近年、広島を始めとする瀬戸内地域では、地元の名産である国産レモンを活用した商品開発が盛んに行われています。
(画像:広島県産レモン使用「檸檬ジュレ・クレープ」)
あんず
300年ほど昔、瀬戸内海に面する福山市田尻町・円明寺の住職が、九州豊後の国から種を持ち帰ったのが始まりとされています。田尻のあんずは品質が良く「広島大杏」の称号を受けており、広島県内有数のあんず産地としてその名を知られています。
(画像:福山市田尻町産「あんず」)
いちじく
福山市川口町を主産地とする福山産いちじく。毎年8月下旬ごろ収穫の時期を迎えます。
蓬莱柿(ほうらいし)、南蛮柿(なんばんがき)、唐柿(とうがき)など様々な別名を持ついちじくが日本国内に伝わった時期は、1630年と言われています。
なお、品種「蓬莱柿」については、福山市の西隣である尾道市が県内最大、国内トップクラスの出荷量を誇ります。
(画像:福山市産「いちじく」)